2026年2月12日、東京都ひとり親家庭支援センター「はあと」様よりご依頼をいただき、相談支援員の皆さまへ向けた「相談支援員のためのセルフケアとマインドフルネス研修」 を実施いたしました。
対人支援の現場では、利用者の苦しみに日々向き合う中で、知らず知らずのうちに心身のエネルギーが削られていきます。それは「弱さ」ではなく、真剣に関わっている証でもあります。
しかし、そのままにしておくと共感疲労やバーンアウト(燃え尽き症候群) へとつながる可能性があります。本研修では、対人支援職のための実践的なメンタルヘルス対策として、
- 共感疲労の構造理解
- 日常でできるセルフケアの再設計
- マインドフルネスを活用したストレス対策
を体験的に学んでいただきました。
なぜ今、対人支援職にセルフケア研修が必要なの
相談支援員、医療職、福祉職、教育職などの対人援助職は、感情労働を担っています。相談業務は、正解のない問いに向き合い続ける仕事であり、やりがいと同時に、慢性的な緊張を生みます。組織としてこれを個人の自己責任にしてしまうと、
- 離職
- 休職
- パフォーマンス低下(プレゼンティーイズム)
- チーム内の関係悪化
といった二次的課題が生じます。
だからこそ必要なのは、「がんばれ」ではなく、「気づく力」を育て、自らをケアできることです。
研修で扱った3つの実践ポイント
① ストレス反応は正常な反応である
強い疲労やネガティブ感情は能力不足ではありません。神経系の自然な防御反応です。共感疲労やバーンアウトの心理構造を理解することで、自分を責める悪循環から抜け出す土台を作ります。
② セルフケアは「今の状態に気づく」ことから始まる
真面目な支援者ほど、自分のケアを後回しにします。この研修では、1日の行動を一つ一つ取り上げ、それが自分を「消耗させるもの」なのか、自分に「栄養」になるものなのかに分け、見直すことをを試みました。特別なことを増やすのではなく、いまの自分にやさしく気づくこと。そこから回復は始まります。
③ 現場で使えるマインドフルネス実践
- 呼吸瞑想(数分間の短い実践)
- マインドフル・ダイアログ(マインドフルに対話をするワーク)
忙しい現場でも取り入れやすいものを採用しました。
マインドフルネスは、医療・企業・スポーツ分野でも導入が進んでいます。講義内でのマインドフルネスは、世界各国で行われているMBSR(マインドフルネスストレス低減法)に基づいています。
参加者の声(まとめ)
今回は30名以上の方からご参加いただきました。感想をまとめたものを掲載しています。
- 「専門的な内容にも関わらず、非常に分かりやすい言葉で説明していただき、マインドフルネスの概念やセルフケアの重要性について深く納得できました。特に『今の状態に気づくこと』という本質的な捉え方が明確になり、多くの気づきがありました。」
- 「自分の気持ちをコントロールしていくための呼吸法など、業務や日常生活の中ですぐに試せる具体的な内容でした。体験を通して学びが深まったことで、帰宅後すぐにでもマインドフルネス呼吸瞑想を習慣として取り入れていきたいと感じています。」
- 「対人支援における心の疲弊やストレス反応は当たり前のことだと改めて言語化していただき、今まで疲れていても自分を責めていたことに気づき、心が軽くなりました。これからは自分をもう少し大切にし、『余白』を広げるケアを意識していきたいと思いました。」
- 「先生のおだやかなお声と、終始ゆったりとした雰囲気のおかげで、心からリラックスして受講することができました。講師の語りそのものが癒しとなり、貴重な時間を過ごすことができたと感謝しています。」
私が大切にしているのは、知識を“わかる”で終わらせず、体験して、腑に落ちることです。
講師について
臨床心理士・公認心理師
国際認定マインドフルネス(MBSR)講師
医療機関での14年以上の臨床経験を土台に、
- 臨床心理学
- 第三世代認知行動療法
- マインドフルネス
- セルフ・コンパッション
- コンパッション・フォーカスト・セラピー等
- リラクゼーション
- 呼吸法
- 漸進的筋弛緩法
- 自律訓練法
を統合した、体験型メンタルヘルス研修を提供しています。
Takibiが大切にしていること
やさしさは、問いから始まるーー
組織におけるメンタルヘルスも同じです。
「なぜ疲弊するのか」
「何が構造的な負荷になっているのか」
「今、この人に必要な支援とは何か」
その問いを共有できる場をつくることが、
組織を守ることにつながります。
企業・団体様へ
- 現場スタッフの疲弊が気になる
- 離職を防ぎたい
- 実践的なセルフケア研修を探している
- マインドフルネスを組織に導入したい
行政・医療・福祉・教育機関向けの研修実績がございます。
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