栃木県茂木町の民生委員さんのストレスケアのための講座の講師を務めてきました。民生委員さんというのはよく耳にしますが、どのようなお仕事をされているか改めて見てみたいと思います。
民生委員(みんせいいいん)とは、地域社会で福祉や生活支援を行うボランティア活動の一環として、住民の福祉向上を目指して活動する人々のことです。日本の地域社会で、困っている人々や支援が必要な人々に手を差し伸べる役割を果たします。
具体的には、福祉や生活支援が必要な高齢者、障害者、子どもなどに対して、相談や支援を行ったり、地域の福祉活動を企画・推進したりします。また、行政と連携して、地域で必要とされるサービスを提供したり、社会的孤立を防ぐための活動を行ったりします。
民生委員は、一般的に地域住民から選ばれることが多く、任期は数年にわたる場合が一般的です。公益活動として報酬は少なく、主にボランティア精神で活動しています。
このように、市民に最も近いところで必要な支援を届けるために苦心されています。また行政では対応しきれない点をボランティアで担ってくださっているという点では、本当に頭が下がる思いです。責任の重さや判断の難しさなど、精神的な負担は決して小さいものではなく、その職務の継続にはかなりの決断が必要だと想像します。
今回「ストレスへの対応力を高めるためにできること」と題して、お伝えしてきたのは、①ストレスとは何かを知る、②マインドフルネスを体験する、③セルフ・コンパッションを知る、この3つを通して「自分へのいたわりを思い出すきっかけづくり」を目指しました。

なにより支援者は自分のことより困っている他の人のことを優先してしまいます。しかし、何より自分を大切にしなければ、息の長い支援は苦しく難しいものになりがちです。そこで、普段の働きを自ら労えるように、自分への優しさを思い出すことが大切だとお伝えしてきました。
他者へのやさしさは、甘やかしではない場合も多いのに、自分への優しさは、甘やかしだと考えがちです。自分を大切にするためには、優しさを持つことが必要です。強くあられねばならない人が優しさを持つことが難しいこともありますから、無理に優しくする必要はありません。始めは何事も簡単なところから、程度の軽いものから始めるように、やさしさもほんの少しから始めることが大切です。
自分へのやさしさを持つことが難しい場合には、ぜひカウンセリングやマインドフルネスをご検討ください。
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テーマ:ストレスケア、ストレスマネジメント、心理的安全性、マインドフルネス、セルフ・コンパッションなど
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